2009年07月19日
夏の曇り空の思い出
今日の日差しはあまりきつくなかったですが、動くとかなり汗ばんでしまう蒸し暑い一日でした。
こういう見た目がさほど暑くなさそうな日が、実はテニスしていて熱中症になりやすいのです。
もっと太陽がギラギラしていれば誰でも精神的にかなり暑さのダメージを感じますから無理をしない、というか出来ないので体調が深刻なレベルまで低下する前に休みます。
ところが曇っていてじっとしていれば大した暑さではないときは、動くとかなり暑くなっているのに大丈夫と油断してつい無理し過ぎるのです。
それで気づいたときには熱が体内にこもって、頭痛がしたり目眩を感じて意識レベルの低下を招いてひどいと昏睡状態に陥ってしまいます。
ここまでひどくなったら救急車をすぐに呼んでしまった方が良いと思います。
まぁ、側でその様子をみていたら119番コールをかけずにいられる人はそんなにいないでしょうが。
僕の経験ではわりに長いコーチ生活のなかで、レッスン中に熱中症患者が出たことはたった一度だけありました。
それはあるサークルの練習中だったのですが、なぜその方が熱中症になるまで休まなかったかと考えてみると。
その30代から40代の女性グループのなかで、比較的に若くてテニスも他の運動経験も少ないそのFさんはまず内向的な性格だつたこと。
そして他のメンバーよりテニスレベルが少し劣っているので、いつも練習で迷惑をかけてしまっていると負い目を感じていたようです。
それと運動経験がなかったので熱中症についての予備知識も皆無であったことなどから、練習中にすこし具合が悪くなったのを他のメンバーに迷惑をかけると思って我慢してしまったことが原因だと思います。
天気も晴天ではなく、曇り空であったことも彼女には災いしてしまいました。
そのとき何か様子がおかしいと感じた僕が木陰で休むようにアドバイスして、すぐにそれに従ってくれたのですが少し遅かったかも知れません。
5分くらい一人でその木の下に座ってみんなの練習をみていたのですが、ふと気づくと横になっていました。
横たわり方が不自然な姿だったので、近くに行ってみると意識がありませんでした。
いそいでアシスタントコーチと二人で抱えてクラブハウスに運んでいると、なんと20歳そこそこの若いそのコーチもやや熱中症気味で「すっ、すみません、僕もちょっとダメです」と言って彼女を僕一人に抱えさせてその場にへたり込んでしまったのです。
一刻も早く涼しいところに運ばないと命に関わるかも知れないという恐怖心が、僕に「火事場の馬鹿力」を発揮させてくれました。
わりに大柄でけっして軽くはなかったその女性をヘラクレスのように抱きかかえて急いで休憩室に運び、クーラーを全開にしてもらって冷たいタオルで頭、首すじ、脇の下、お腹と冷やしてあげるとようやく意識を取り戻しました。
その後に他のメンバーに付き添われて医者に診察してもらった彼女はもう少しひどかったら生命が危なかったかも知れないと言われてそれを後で聞いた僕もゾッとしました。
夏に今日みたいな天気の日が来るたびにあのときの事と、運んだときに傷めて何日も痛かった腰の疼きを思い出します。
どうぞ皆さんもご自身や廻りの方がこんな事にならないようにくれぐれもご注意ください。
こういう見た目がさほど暑くなさそうな日が、実はテニスしていて熱中症になりやすいのです。
もっと太陽がギラギラしていれば誰でも精神的にかなり暑さのダメージを感じますから無理をしない、というか出来ないので体調が深刻なレベルまで低下する前に休みます。
ところが曇っていてじっとしていれば大した暑さではないときは、動くとかなり暑くなっているのに大丈夫と油断してつい無理し過ぎるのです。
それで気づいたときには熱が体内にこもって、頭痛がしたり目眩を感じて意識レベルの低下を招いてひどいと昏睡状態に陥ってしまいます。
ここまでひどくなったら救急車をすぐに呼んでしまった方が良いと思います。
まぁ、側でその様子をみていたら119番コールをかけずにいられる人はそんなにいないでしょうが。
僕の経験ではわりに長いコーチ生活のなかで、レッスン中に熱中症患者が出たことはたった一度だけありました。
それはあるサークルの練習中だったのですが、なぜその方が熱中症になるまで休まなかったかと考えてみると。
その30代から40代の女性グループのなかで、比較的に若くてテニスも他の運動経験も少ないそのFさんはまず内向的な性格だつたこと。
そして他のメンバーよりテニスレベルが少し劣っているので、いつも練習で迷惑をかけてしまっていると負い目を感じていたようです。
それと運動経験がなかったので熱中症についての予備知識も皆無であったことなどから、練習中にすこし具合が悪くなったのを他のメンバーに迷惑をかけると思って我慢してしまったことが原因だと思います。
天気も晴天ではなく、曇り空であったことも彼女には災いしてしまいました。
そのとき何か様子がおかしいと感じた僕が木陰で休むようにアドバイスして、すぐにそれに従ってくれたのですが少し遅かったかも知れません。
5分くらい一人でその木の下に座ってみんなの練習をみていたのですが、ふと気づくと横になっていました。
横たわり方が不自然な姿だったので、近くに行ってみると意識がありませんでした。
いそいでアシスタントコーチと二人で抱えてクラブハウスに運んでいると、なんと20歳そこそこの若いそのコーチもやや熱中症気味で「すっ、すみません、僕もちょっとダメです」と言って彼女を僕一人に抱えさせてその場にへたり込んでしまったのです。
一刻も早く涼しいところに運ばないと命に関わるかも知れないという恐怖心が、僕に「火事場の馬鹿力」を発揮させてくれました。
わりに大柄でけっして軽くはなかったその女性をヘラクレスのように抱きかかえて急いで休憩室に運び、クーラーを全開にしてもらって冷たいタオルで頭、首すじ、脇の下、お腹と冷やしてあげるとようやく意識を取り戻しました。
その後に他のメンバーに付き添われて医者に診察してもらった彼女はもう少しひどかったら生命が危なかったかも知れないと言われてそれを後で聞いた僕もゾッとしました。
夏に今日みたいな天気の日が来るたびにあのときの事と、運んだときに傷めて何日も痛かった腰の疼きを思い出します。
どうぞ皆さんもご自身や廻りの方がこんな事にならないようにくれぐれもご注意ください。