2011年01月14日
お袋と手袋
空気が乾燥してきて手や指先がかさついてしまいます。
テニスするときにグローブをはめるとひび割れが防止できるので昨年から出来るだけそうするようにしています。
昨年に使っていた革のテニス用グローブが見あたらず、とりあえずフリース製の手袋を買って使うことにしましたが1度つかっただけでどこかに紛失してしまいました。
子供の頃から手袋をまともに1シーズンずっとなくさずにいられた試しがありません。
普段つかわないものと言うのは、どうしてもどこかに置き忘れたりしてしまうものですよね。
昨年はそれでも何とかひと冬おわるまで革のグローブを使い切ることができたと記憶していますが、あれはたぶん少し値段が高かったからだと思います。
忘れっぽくてほんとにモノをよくなくしてしまうのですが、それ以上に良く言えば倹約家、ありていに言えばケチなので高いモノは意外になくさないのです。
ですが逆にドラッグストアで100円で売っているようなフリースの手袋なんてたちまち紛失してしまいます。
子供の頃はあまりにもなくすので母が手袋にヒモをつけてくれて一日中このまま首から外さずにいるように言われていました。
それでもなくしてしまうので、ある日ついに母は僕の手の甲に赤いマジックで印を書き込むという強攻策を案じました。
それはどこかに置き忘れても手を見たときにすぐに思い出すからなくさないだろうと言うことでした。
そしてその作戦は見事に母の思惑どおりに、家に帰るまで僕は手袋をなくさずに持ち帰りました。
ただし、手の甲の印を見て思い出したからではありませんでした。
その印を友達や先生に見られないようにずっと手袋をして、注意されたときに「すいません手に湿疹ができて薬を塗って手袋を外さないように病院で言われました」と嘘までつきました。
なぜなら母が赤いマジックで当時5年生だった僕の手の甲にデカデカと書いてくれたものは、人に見られたら赤面必至の3歳児が書いたようなミッキーマウスだったからです
今年はまた安いすぐなくしてしまうフリース手袋を使うかも知れないのであの時みたいに手の甲に絵を書いたら良いかなとちょっと思っています。
40年前に幼稚園児より下手なミッキーマウスを書いてくれたその母は、少し呆けてしまいましたがありがたいことにいまも健在ですからまた書いてくれるかも知れません。
しかし、いま書かせたらどんなミッキーマウスを描くのか少し楽しみなような恐いような気がします
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