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気ままなコーチのテニスショップ 大岡山のフレスコテニスショップをやっているテニスコーチ稲垣のブログです。

エースを取られても奮い立て

今日は蒸し暑くて、夏の気だるさを早くも感じ始めてしまう土曜日でした。

レッスンでの真夏の暑さにはなれていますが、昨年から始めた自転車通勤での行き帰りのうだるような日差しにはまだ慣れていません。

それを考えるといまから「今年は夏の間は車で通うかな」と弱気になってしまいますが、そんなことでは真夏の試合参戦はできません。

どうしようか迷った毎トーに先週エントリーしてしまいましたので、今年は炎天下での激戦に耐えるトレーニングが必要です。

でも激戦になるかどうかは自分と相手の相性しだいですね。

相手がものすごく強ければたいして汗もかかずに終わるし、逆に相手があまり手強くないとやはりシャツが乾いたままでゲームセットになるでしょう。

もっとも試合が長くなるような対戦者はやはり自分と同じレベルの実力で、しかも試合に勝つことよりも戦うことそのものを楽しむタイプです。

試合中なのにストロークのラリーをお互いに楽しんで打ち合ってしまい、対戦者なのに良いボールをやりとりする何か一種の連帯感みたいなものを感じてしまう。

日頃あまり練習する時間がなく、打ち合いに対してすごく渇望感があり少しでも長くラリーを続けたいと思ってしまうのでそんな生ぬるいゲーム展開になってしまうのかな。

普段からもう飽きるほどボールを打ちまくっていて、試合では「もう打ち合いなんかさっさと終わらせてしまいたい、でも負けるのは絶対に嫌だ!」と考えているような選手が強いんですよね。

あとは対戦者に連帯感どころか、微塵も感情移入しないタイプ。

もうその人にとっての唯一の関心事といったらボールだけ、そのボールをどんな人がどうやって打って来たかなんて一切おかまいなし。

コートにあるのは、自分とラケットとそしてボールだけ!

そのボールをありったけのパワーでぶっ叩く、返ってきたらまたぶっ叩く。

そんな自分の世界没入プレイヤーにはプレッシャーなんかゼロで、ぶっ叩きショットの精度が高かったらもう手に負えません。

だからこういうタイプに自分の存在を知らしめて、そこに対戦者という邪魔者がいることを気づかせないといけません。

そこで有効な作戦は試合中にわめくとか、審判にイチャモンをつけて大騒ぎするとか自分の存在をアピールするんです。

そうすると今まで自分のことを無視してガンガン打ち込んでいた相手が、なんか自分のことをチラチラみるようになってさっきまでの勢いがなんか殺がれてきた。

テニスに限らずあまり控えめにしていては出し抜かれて負けてしまいますから、「俺はここにいるんだ、ちゃんと俺にボールを寄越して打たせろ!」という自己主張しないとダメなんですね。

マッケンローなんかこの典型でしたからね、レンドルが乗りに乗ってズバズバと打ち込んできたら「オーイ!ちょっと待てこのヤロー、テニスって一人でやるモノじゃないぞ、ちゃんと相手のとれるところへ打ってこいよ許せない」って感じでしたから。

日本の男子選手は行儀が良すぎて、こういうところが無さ過ぎるから世界であまり活躍できないなんていう意見もあります。

とすると錦織選手にこれから必要なのは強靱な肉体をつくることと、試合中に自己の存在をアピールするために大声で何かインパクトのある言葉を発するということですかね。

相手にエースを決められてもすぐに大声で「そんなの関係ねぇー!」とか、ちょっと古いか冷や汗
日記 | 投稿者 fresco 18:26 | コメント(0) | トラックバック(0)
fresco
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