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気ままなコーチのテニスショップ 大岡山のフレスコテニスショップをやっているテニスコーチ稲垣のブログです。

不動のベテランコーチ

今朝のレッスン中にラリーしているときに思ったことなのですが、以前よりも狙いが少しずれている気がしました。

たとえばセンターマークを狙ったフォアハンドストロークが1メートル近くも脇に逸れたり、アレーコートに入れようとしたのにやはり大きく横に外してしまうという感じです。

もちろん以前からすべてのショットを狙い通りに外さずに打ち続けられたわけではありませんが、もう少し精度も安定性もずっと高かったと思うのです。

なぜなのでしょう?

またしても歳の所為なのか?

と考えてみるとそうではないことに気づいて少し安心しました。

どういうことかというと、以前は打ち方もボールを捉えるタイミングももっと簡単で狙いがつけやすいやり方だったということです。

狙いはつけやすかったですが、打ち方としては踏み込みをメインパワーとする腕の縦振り動作で最近の身体の回転パワーを利かせた打法より威力はありませんでした。

そして腕の縦振り動作で打つために、ボールが弾んでトップを過ぎた低く落ちて緩くなったところを捉えるので狙いはつけやすかったのですがその分かなり前後に動く必要がありました。

それに較べると現在はほとんどすべてのボールを身体の回転を利用してベースライン上でバウンドの高さを問わずに打ち返しています。

つまりあまり動かないで打てるようになったのですが、それだけ狙いは少し甘くなってしまったというわけです。

もちろんこの省エネタイプの打ち方でも精度と安定性が高くなければいけませんが、なにせ元々は緩くなった低いバウンドを打っていたのです。

ライジングでの高い打点やライジングショートバウンドでまったく同じように打てるようになるにはもっと練習が必要かも知れません。

それにそんな高度なタイミングで緩いボールと同じ正確さで打てるようならば、何も苦労はないはずです。

だって、そういう天才的な技があったら40歳近くでも世界の檜舞台に返り咲けるのですからね。

伊達選手はよくあの難しいライジングであれだけタイトなところを狙い続けられるものだとあらためて思います。

ところで、我々テニスコーチがラリーであまり動かずにベースラインより後ろへ下がらずに打っているのは単にものぐさだからではありません。

ひとつにはそういう早いタイミングで打つことが最近では必須であることと、できるだけ最新の打ち方を示すためということがあります。

そしてもう一つは、ラリーしている相手の方をよく観察するためになるべく自分の動きを抑えるためなのです。

若い頃はそうやって動かないで相手を観察しても、あまりどうアドバイスしたり分析すれば良いのかわからないので仕方ないので一生懸命に走り回るのです。

だからベテランコーチがラリー中にほとんど動いていなくてもけっして(あのコーチはもうお歳だから動けないのね)なんて思わないでくださいビミョー
日記 | 投稿者 fresco 15:20 | コメント(0)| トラックバック(0)
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