2010年06月28日
汗も腐れば罪になる
左足を捻挫してしまい大したことがないとはいえ、やはりテニスで足は大切ですから少しでも痛いとまるで動けません。
足首は地面と身体を結ぶ最初の連結部分ですから、ここが痛くて使えないとなるともう他で何とかカバーすると言うわけにはいかないので当然です。
それだけ負担もかかるのでテニスに限らず激しいスポーツでは怪我や障害の起きやすい部位でもあるわけです。
それで足首に対応した各種のサポーターはとても数が多くて充実していて、どれを選んだら良いか迷ってしまいます。
今回は病院で出してくれた簡易なものですが、試合にでも出ない限りはそれで十分でした。
トーナメント選手のなかには足首の捻挫が習慣化してしまった人がいて、そういう場合は足首の辺りだけみたら「この足はサイボーグか?加速装置か何か付けてるのか」って思うようなすごい重装備なものがあります。
あのくらいしっかりした造りのものでないととても激しい動きのトーナメントを戦うことは出来ないということでしょう。
昔の仲間にも足首ではありませんが膝にそういうロボコップみたいな黒いサポーターを常に付けているコーチがいました。
真夏でもそれは外せなくて汗をかいて当然ビショ濡れ状態になってしまいます。
今ならば除菌スプレーがありますが、その数十年前にはそんなものはありませんから汗で濡れたのをロッカーに放りこんでおくだけです。
でも時々は水洗いをして陰干しするのですが、その既に発酵?してしまったロボコップのヒザの匂いは落ちません。
そもそもヒザに当てているそこからさえも、周りにいる者の鼻先にまで届くほどの異臭を放つので洗ったものが水洗いと陰干し程度で改善するはずはありません。
しかしその持ち主にはもはやその香り?が常態化してわからなくなっていました。
そこで洗ったあとに彼は近くでテニス雑誌を読んでいる後輩コーチの鼻先に、というか顔面にその干物を唐突に押し当てて「どうこれ、匂いがとれてるかな?」と尋ねるのでした。
突然のことに驚きながらもそう聞かれた素直な後輩君は、けなげにもその芳香を鼻腔いっぱいに受け入れてしまいます。
一瞬の間のあとに「オエー、ゲホッ、ゲボッ」とうめきながら、まるで初めて現場で腐乱死体を見た新米刑事みたいな悲痛な顔を彼はしていました。
それに味をしめた同僚コーチはあろうことかそのレアものサポーターをレッスンで罰ゲームに使うという信じがたい蛮行に及んでいました
実は僕も一度その発酵体をいきなり鼻先に押しつけられたのですが、人並み外れた低嗅覚のおかけで冷静に「うーん少し臭いな」と答えたのでした。
そのあとに、あれっ?という顔をして自分で思い切り吸い込んで匂いを確認した奴はその後に自分の罪深さを少しは悔い改めました
足首は地面と身体を結ぶ最初の連結部分ですから、ここが痛くて使えないとなるともう他で何とかカバーすると言うわけにはいかないので当然です。
それだけ負担もかかるのでテニスに限らず激しいスポーツでは怪我や障害の起きやすい部位でもあるわけです。
それで足首に対応した各種のサポーターはとても数が多くて充実していて、どれを選んだら良いか迷ってしまいます。
今回は病院で出してくれた簡易なものですが、試合にでも出ない限りはそれで十分でした。
トーナメント選手のなかには足首の捻挫が習慣化してしまった人がいて、そういう場合は足首の辺りだけみたら「この足はサイボーグか?加速装置か何か付けてるのか」って思うようなすごい重装備なものがあります。
あのくらいしっかりした造りのものでないととても激しい動きのトーナメントを戦うことは出来ないということでしょう。
昔の仲間にも足首ではありませんが膝にそういうロボコップみたいな黒いサポーターを常に付けているコーチがいました。
真夏でもそれは外せなくて汗をかいて当然ビショ濡れ状態になってしまいます。
今ならば除菌スプレーがありますが、その数十年前にはそんなものはありませんから汗で濡れたのをロッカーに放りこんでおくだけです。
でも時々は水洗いをして陰干しするのですが、その既に発酵?してしまったロボコップのヒザの匂いは落ちません。
そもそもヒザに当てているそこからさえも、周りにいる者の鼻先にまで届くほどの異臭を放つので洗ったものが水洗いと陰干し程度で改善するはずはありません。
しかしその持ち主にはもはやその香り?が常態化してわからなくなっていました。
そこで洗ったあとに彼は近くでテニス雑誌を読んでいる後輩コーチの鼻先に、というか顔面にその干物を唐突に押し当てて「どうこれ、匂いがとれてるかな?」と尋ねるのでした。
突然のことに驚きながらもそう聞かれた素直な後輩君は、けなげにもその芳香を鼻腔いっぱいに受け入れてしまいます。
一瞬の間のあとに「オエー、ゲホッ、ゲボッ」とうめきながら、まるで初めて現場で腐乱死体を見た新米刑事みたいな悲痛な顔を彼はしていました。
それに味をしめた同僚コーチはあろうことかそのレアものサポーターをレッスンで罰ゲームに使うという信じがたい蛮行に及んでいました
実は僕も一度その発酵体をいきなり鼻先に押しつけられたのですが、人並み外れた低嗅覚のおかけで冷静に「うーん少し臭いな」と答えたのでした。
そのあとに、あれっ?という顔をして自分で思い切り吸い込んで匂いを確認した奴はその後に自分の罪深さを少しは悔い改めました
2010年06月28日
どうせなら高い山を目指そう
ラケットグリップの握り方はいくつかありますが、フォアハンドストロークのそれはいちばん数が多いのではないかと思います。
サービスやボレーについてはコンチネンタルを基準して少しバリエーションをつけたとしても、それほど大きくも多くもありません。
バックハンドストロークも片手打ちならばスライスを打つならばやはりコンチネンタルが基本ですし、厚めにフラットやスピンを打つとしたらバックハンドイースタンが最適でフォアハンドほど他の握り方への融通性はありません。
だからサービスにボレー、そしてバックハンドの握りをマスターしたらもうその後はほとんど迷うことなくそれが定着していきます。
ところがフォアハンドストロークは、今ではとても少なくなりましたがコンチネンタルからフルウエスタンまで4つも握り方がありそれぞれに一長一短があります。
そしてどちらかというと薄めに握ったほうが違和感がなくかつ簡単に打てる傾向にあります。
それで最初にその握りやすくて簡単なグリップでフォアハンドを憶えてしまうと、あとでもっと強力なショットを身につけようと試みたときに苦労してしまうのです。
最初から簡単な方法ですぐに打てるようになる代償に、簡単な弱いボールしか打てなくなってしまうからです。
そして始めに薄めのグリップに馴染むと厚めの握り方がものすごくおかしく感じてしまいなかなか身に付きません。
でもその違和感たっぷりな握り方を克服して何とか打てるようにするのがポイントなのです。
サービスも最近は以前のように「ビギナーには簡単に打てるフォアハンドストロークのグリップで」と言うのはやらなくなっています。
最初にあの羽根突きサービスに馴染むと後で取り返しがつかないほど上達を妨げることがわかってきたからです。
それと同じようにフォアハンドも最初からやや厚めの力強い握りに馴染んでもらった方が後々の上達につながると思います。
簡単にあまり辛くもなく登れてしまう山ではたいした眺めは期待できません。
かなり難しくて大変だなと言う思いに耐えて登った山からは素晴らしい見晴らしのよい世界が待ち受けているものです。
握ったときに「えっ、こんなグリップで打つの?」と思わずつぶやいてしまうような厚めのグリップを何とか練習して使いこなせばその先に身体を使ったパワフルなフォアハンドストロークが待っているのです。
そうやって打っていない人や打てるように努力や研究をしない人にとってそれは「特別な握りの打ち方」で、「そんな打ち方はやめておいた方が良い」と言うでしょう。
確かにより高い山を登ろうとしたらそれなりのリスクが伴うように、テニスでも高度なことに挑めばやはり何らかのリスクがあるかも知れません。
でも本気で素晴らしい世界の眺めを見たいと願うならばリスクを恐れずにチャレンジすべきではないかと僕は思います。
サービスやボレーについてはコンチネンタルを基準して少しバリエーションをつけたとしても、それほど大きくも多くもありません。
バックハンドストロークも片手打ちならばスライスを打つならばやはりコンチネンタルが基本ですし、厚めにフラットやスピンを打つとしたらバックハンドイースタンが最適でフォアハンドほど他の握り方への融通性はありません。
だからサービスにボレー、そしてバックハンドの握りをマスターしたらもうその後はほとんど迷うことなくそれが定着していきます。
ところがフォアハンドストロークは、今ではとても少なくなりましたがコンチネンタルからフルウエスタンまで4つも握り方がありそれぞれに一長一短があります。
そしてどちらかというと薄めに握ったほうが違和感がなくかつ簡単に打てる傾向にあります。
それで最初にその握りやすくて簡単なグリップでフォアハンドを憶えてしまうと、あとでもっと強力なショットを身につけようと試みたときに苦労してしまうのです。
最初から簡単な方法ですぐに打てるようになる代償に、簡単な弱いボールしか打てなくなってしまうからです。
そして始めに薄めのグリップに馴染むと厚めの握り方がものすごくおかしく感じてしまいなかなか身に付きません。
でもその違和感たっぷりな握り方を克服して何とか打てるようにするのがポイントなのです。
サービスも最近は以前のように「ビギナーには簡単に打てるフォアハンドストロークのグリップで」と言うのはやらなくなっています。
最初にあの羽根突きサービスに馴染むと後で取り返しがつかないほど上達を妨げることがわかってきたからです。
それと同じようにフォアハンドも最初からやや厚めの力強い握りに馴染んでもらった方が後々の上達につながると思います。
簡単にあまり辛くもなく登れてしまう山ではたいした眺めは期待できません。
かなり難しくて大変だなと言う思いに耐えて登った山からは素晴らしい見晴らしのよい世界が待ち受けているものです。
握ったときに「えっ、こんなグリップで打つの?」と思わずつぶやいてしまうような厚めのグリップを何とか練習して使いこなせばその先に身体を使ったパワフルなフォアハンドストロークが待っているのです。
そうやって打っていない人や打てるように努力や研究をしない人にとってそれは「特別な握りの打ち方」で、「そんな打ち方はやめておいた方が良い」と言うでしょう。
確かにより高い山を登ろうとしたらそれなりのリスクが伴うように、テニスでも高度なことに挑めばやはり何らかのリスクがあるかも知れません。
でも本気で素晴らしい世界の眺めを見たいと願うならばリスクを恐れずにチャレンジすべきではないかと僕は思います。