2010年06月28日
どうせなら高い山を目指そう
ラケットグリップの握り方はいくつかありますが、フォアハンドストロークのそれはいちばん数が多いのではないかと思います。
サービスやボレーについてはコンチネンタルを基準して少しバリエーションをつけたとしても、それほど大きくも多くもありません。
バックハンドストロークも片手打ちならばスライスを打つならばやはりコンチネンタルが基本ですし、厚めにフラットやスピンを打つとしたらバックハンドイースタンが最適でフォアハンドほど他の握り方への融通性はありません。
だからサービスにボレー、そしてバックハンドの握りをマスターしたらもうその後はほとんど迷うことなくそれが定着していきます。
ところがフォアハンドストロークは、今ではとても少なくなりましたがコンチネンタルからフルウエスタンまで4つも握り方がありそれぞれに一長一短があります。
そしてどちらかというと薄めに握ったほうが違和感がなくかつ簡単に打てる傾向にあります。
それで最初にその握りやすくて簡単なグリップでフォアハンドを憶えてしまうと、あとでもっと強力なショットを身につけようと試みたときに苦労してしまうのです。
最初から簡単な方法ですぐに打てるようになる代償に、簡単な弱いボールしか打てなくなってしまうからです。
そして始めに薄めのグリップに馴染むと厚めの握り方がものすごくおかしく感じてしまいなかなか身に付きません。
でもその違和感たっぷりな握り方を克服して何とか打てるようにするのがポイントなのです。
サービスも最近は以前のように「ビギナーには簡単に打てるフォアハンドストロークのグリップで」と言うのはやらなくなっています。
最初にあの羽根突きサービスに馴染むと後で取り返しがつかないほど上達を妨げることがわかってきたからです。
それと同じようにフォアハンドも最初からやや厚めの力強い握りに馴染んでもらった方が後々の上達につながると思います。
簡単にあまり辛くもなく登れてしまう山ではたいした眺めは期待できません。
かなり難しくて大変だなと言う思いに耐えて登った山からは素晴らしい見晴らしのよい世界が待ち受けているものです。
握ったときに「えっ、こんなグリップで打つの?」と思わずつぶやいてしまうような厚めのグリップを何とか練習して使いこなせばその先に身体を使ったパワフルなフォアハンドストロークが待っているのです。
そうやって打っていない人や打てるように努力や研究をしない人にとってそれは「特別な握りの打ち方」で、「そんな打ち方はやめておいた方が良い」と言うでしょう。
確かにより高い山を登ろうとしたらそれなりのリスクが伴うように、テニスでも高度なことに挑めばやはり何らかのリスクがあるかも知れません。
でも本気で素晴らしい世界の眺めを見たいと願うならばリスクを恐れずにチャレンジすべきではないかと僕は思います。
サービスやボレーについてはコンチネンタルを基準して少しバリエーションをつけたとしても、それほど大きくも多くもありません。
バックハンドストロークも片手打ちならばスライスを打つならばやはりコンチネンタルが基本ですし、厚めにフラットやスピンを打つとしたらバックハンドイースタンが最適でフォアハンドほど他の握り方への融通性はありません。
だからサービスにボレー、そしてバックハンドの握りをマスターしたらもうその後はほとんど迷うことなくそれが定着していきます。
ところがフォアハンドストロークは、今ではとても少なくなりましたがコンチネンタルからフルウエスタンまで4つも握り方がありそれぞれに一長一短があります。
そしてどちらかというと薄めに握ったほうが違和感がなくかつ簡単に打てる傾向にあります。
それで最初にその握りやすくて簡単なグリップでフォアハンドを憶えてしまうと、あとでもっと強力なショットを身につけようと試みたときに苦労してしまうのです。
最初から簡単な方法ですぐに打てるようになる代償に、簡単な弱いボールしか打てなくなってしまうからです。
そして始めに薄めのグリップに馴染むと厚めの握り方がものすごくおかしく感じてしまいなかなか身に付きません。
でもその違和感たっぷりな握り方を克服して何とか打てるようにするのがポイントなのです。
サービスも最近は以前のように「ビギナーには簡単に打てるフォアハンドストロークのグリップで」と言うのはやらなくなっています。
最初にあの羽根突きサービスに馴染むと後で取り返しがつかないほど上達を妨げることがわかってきたからです。
それと同じようにフォアハンドも最初からやや厚めの力強い握りに馴染んでもらった方が後々の上達につながると思います。
簡単にあまり辛くもなく登れてしまう山ではたいした眺めは期待できません。
かなり難しくて大変だなと言う思いに耐えて登った山からは素晴らしい見晴らしのよい世界が待ち受けているものです。
握ったときに「えっ、こんなグリップで打つの?」と思わずつぶやいてしまうような厚めのグリップを何とか練習して使いこなせばその先に身体を使ったパワフルなフォアハンドストロークが待っているのです。
そうやって打っていない人や打てるように努力や研究をしない人にとってそれは「特別な握りの打ち方」で、「そんな打ち方はやめておいた方が良い」と言うでしょう。
確かにより高い山を登ろうとしたらそれなりのリスクが伴うように、テニスでも高度なことに挑めばやはり何らかのリスクがあるかも知れません。
でも本気で素晴らしい世界の眺めを見たいと願うならばリスクを恐れずにチャレンジすべきではないかと僕は思います。
いつも楽しく読ませてもらっています。
サービスやバックハンドについては大体仰ることは分かります。
しかし疑問なのはフォアハンド、薄いグリップでは体を使って打つことができないということですか?
コーチということで色々なご経験から話されているのでしょうが少し納得がいきません。
私は薄めのフォアだとは思いますが、それなりに体を使ってショットを打てているつもりです。そして仰せの通り、ウェスタンで握ると違和感を感じます。
ウェスタンなどの厚いグリップがダメだという気はありませんが、イースタンに近いような薄いグリップでも十分戦えると思うんです。
気になるのでそのあたりの説明を補足していただけますか?
コメントをありがとうございます。
仰るとおりイースタングリップかもしくはそれよりも薄くても試合に強い選手はたくさんいると思います。
私は厚めのグリップで全身をフル稼働して打つフォアハンドストロークが試合レベルで最高だというつもりはございません。
あくまでも身体の使い方の難しさという観点から、より高くより前方の打点で腰や肩の可動範囲も広くならざるを得ないフルウエスタングリップのフルスイング打法をとりあげさせて頂いたつもりです。
誤解を招くような内容であったことを深くお詫び申し上げます。
これからもどうぞよろしくご指導いただけましたら幸でございます。