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気ままなコーチのテニスショップ 大岡山のフレスコテニスショップをやっているテニスコーチ稲垣のブログです。

ネット際のカラヤン

一般だと中上級くらいに相当するジュニアのレッスンになるとかなり荒削りですがなかなか良いボールを打つようになります。

シングルスコート一面でのポイント練習でときにはコーチを負かすこともあるほどで、ボールのスピードはかなり速いです。

でもそれはグラウンドストロークでの話であって、それほどの彼らもいざネットに出て行くとちょっと情け無いところがまだあります。

どうしてもストロークの練習時間が長いし、彼ら自身もあまりネットプレーが好きではないことが多分にあるのでしょう。

ストロークで相手を左右に振り回してチャンスボールを引き出し、高い打点でサービスに近いくらいの高速ボールを打ち込んでネットにつめる。

打ち込まれた対戦者はもうやっとの思いでなんとか返球しますが、もうこれ以上のチャンスボレーはないだろってくらいのイージーボールです。

あとはもう相手コートのオープンスペースへ軽く当てて打てば仮に対戦者がウサイン・ボルトだとしても届かない状況。

なのに打ち込んだときのフルウェスタングリップのままでめちゃ振りして、「スカッ」という感じで空振りやっちゃったぁ

観ていてなんか全身の力が脱けてしまう程の衝撃です。

もうベースラインからフルスイングしているアグレッシブな流れから切り替えがまったく利かないのでしょうが、実にもったいない。

ゴルフに喩えるならばパー5のホールで2打目でグリーンに乗せしかもカップまでわずか30cmという場面で、パターを使わずにドライバーでフルスイングして空振りというあり得ない事態です。

これは早急に仕上げのネットプレーの強化練習が必要ですが、グラウンドストロークが良いジュニアはなかなか力を抜いたプレースメント重視のボレーが打てない、というか打ちたくないと思っているようです。

でもジュニアだけではなく一般クラスにも似たようなケースが間々ありますね、ネット際のブラックホールに向かって目をつぶっていても決まりそうなチャンスボレーを吸い込まれて茫然自失になってしまうようなことが。

力強く打ち込んでチャンスを引き出したら落ち着いて指先の神経にまで集中してボレーしましょう。

「ボクサーのように攻め、指揮者のように決めろ」そんな感じが良いのではないかと思うのですが。
日記 | 投稿者 fresco 01:25 | コメント(2) | トラックバック(0)
fresco
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