2010年10月01日
アダルト強化クラス
テニスの練習でボールを少しでも力強く打てるようにと、「身体を使って思い切り打ってください」なんてアドバイスをすることがあります。
身体を使ってというのは要するに腕だけで打たないで肩とか腰とか足まで総動員して打ってくださいと言うことです。
しかし、コートを蹴る足の力を基点として流れるような運動連鎖を使って打つというのはなかなか口で言ったから出来るというものではないですね。
非力な子供の頃に運動をさせると、身体をくまなく使って動作をおこなわないと良いパフォーマンスができないので自然にそういうものを習得しやすいものです。
もちろんそれには少しばかりかもしかしたら多大な才能も必要なのでしょうが、大人になって腕の力だけで一通りなんとかなってしまう頃に始めるよりはそうした合理的な身体動作が身に付きやすいと言えます。
それと大人になるとどうしても人の目を意識してしまうようになります。
だから練習で初めて思い切り全身を使ってハードヒットするときにも、(あまりみっともない姿をさらしたくないな)という抑制が働いてしまうのです。
僕はこの羞恥心?がアダルトプレイヤーの上達の妨げになっているのではないかと以前から考えてきました。
本気で上達したかったら(こんな打ち方したらおかしいのでは?)とか(とんでもないところにボールを打ってしまうと恥ずかしい)なんて考えずに(とにかく身体の使えそうなところは全部うごかしてみて思い切り打つことだけ考えよう)としてみることです。
ジュニアでも最初からそこそこ上手く打ててコントロールが安定していた子供よりも、コーチが(この子はテニスコートへ野球しにきているのでは?)と思わせるホームランテニスの子の方がやがて上達の度合いを高めていく傾向にあります。
「はじめから小さくまとまるのは良くない」ということで、これは大人の方でも同じだと思います。
ただ大人の場合は身体が固くてジュニア世代よりも全身総動員しての打球練習を続けると障害を起こしやすいこともありますからそれにはご注意ください。
それと子供の力で思い切り打ってもあまり危険はないけれど、大人の特に男性がハードヒートしてそれがノーコンだと誰かに当てて怪我させる恐れもあるのでやはりそれなりに抑えなくてはいけないかも知れません。
顔、とくに眼にさえ当たらなければ深刻な怪我は免れるので、アダルト強化クラスを作ってそこでは皆さんに野球のキャッチャーマスクをつけて練習してもらうのが良いかも
ときどきスマッシュ練習のときにボールを出していると光線の加減で飛んでくるボールが良く見えなくて、かなり恐い思いをすることがあります。
ああいうときは本気でキャッチャーマスクが必要だと思いますね