2010年10月28日
テニスボールの黄色い静物画
昨日はテニススクールがお休みだったので、芸術の秋らしく美術館へ出かけました。
六本木の国立新美術館というところでゴッホ展をやっていてそれを観てきました。
普段にも自分の休みの日はありますが、その日はテニスのレッスンは休みでもいつの間にかいろいろとやらなくてはいけないことが常態化してちっとも休みではなくなっています。
それでゴッホを観に行きたいと思いながらなかなか時間が作れずにいたのですが、こういうエキストラな休みでもないと無理なので昨日ようやく実現できました。
平日だというのにゴッホはとても人気があるので会場内は人が溢れていました。
それでもおそらくは休日に来るよりはずっとゆったりと名画を鑑賞することができたのだと思います。
ゴッホ展ですが、ゴッホの作品のみならず彼とゆかりのある同世代の画家の作品もあり盟友ゴーギャンのものを初めとしてゴッホに影響を与えた絵画はやはり素晴らしいものばかりでした。
今回のゴッホの作品のなかでいちばん僕が心を惹かれたのはゴーギャンから「黄色い静物画」と呼ばれた果物を描いたもので、それは額装までゴッホ自身の手によって黄色く彩色されていました。
ゴッホはその時期によって、ある決まった基調色を主体として描いていますがその作品の頃は黄色がそれであったようです。
黄色と言えばテニスボールの色です、もしもゴッホの画題にテニスが選ばれていたならあの鮮やかな黄金色のボールをモチーフとした作品が観られたかも知れません。
と思いましたが19世紀にはまだテニスボールは黄色ではなく白でしたからそれは無理でしたね。
でもテニスを扱ったゴッホの作品があったらどんなに素敵だったでしょう!