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気ままなコーチのテニスショップ 大岡山のフレスコテニスショップをやっているテニスコーチ稲垣のブログです。

イレギュラーバウンド

金曜日の午前中は週に一度だけのクレーコートでのレッスンです。

元々はほとんどクレーコートしかない頃にテニスを始めましたから、クレーでのプレイには慣れていたし得意でもありました。

あの独特の足をスライドさせるフットワークがいかにもテニスしているという気にさせてくれて大好きでした。

それが今やそんな大きくスライドさせてバランスを保つ脚力が不足しているのか、目標地点の手前で失速してボールに追いつけなかったり途中でバランスを崩して転けそうになったりします。

それとクレーコートではラインを白いテープで地面にピンで固定してあるのですが、そこへちょうどボールがオンラインするとものすごいイレギュラーバウンドになります。

あれも慣れていればオンラインしそうなときには予測して対応可能な状態で待てるのですが、そうでないとまったくあのイレギュラーにはお手上げです。

試合中にとても大事な場面であんなイレギュラーバウンドされて打ち返せずにゲームセットを取られたらホントに体中の力が抜けてしまいます。

テニスのマンガなどで荒唐無稽な練習をしたり、作戦を立てて勝ってしまうようなことがありますがかつてほんとにそんなマンガみたいな練習と作戦で勝っていた団体戦チームの話を聞いたことがあります。

その作戦というのが先ほど話したクレーでのオンラインイレギュラーをわざと狙うというものでした。

確かどこかの実業団チームだったような気がしますが、練習でひたすらサービスラインにボールが落ちるように狙っていたといいます。

それで試合でもそこを狙ってボールをイレギュラーバウンドさせ打たれた相手はまったく集中して打てずに下手したら空振り、何とか打ててもチャンスボールを送ってしまう羽目になりその作戦は見事に効を奏したといいます。

しかし、慣れというのは素晴らしいもので初期には通用していたそのイレギュラー作戦もやがて相手がタイミングよく打ち返せるようになってしまい、そうなるとただの浅いバウンドのチャンスボールとなって逆襲されてしまったそうです。

クレーよりさらにナチュラルサーフェースな天然芝コートではイレギュラーバウンドなど当たり前で、初めて打つ人はかなり難儀するものですが慣れてくればある程度は適応できるものです。

それでもやはり速い展開になったら滑るのはボールだけでなく、プレイヤーの足もイレギュラーな滑り方をするのですからウィンブルドンでのトッププロが当たり前のようにハードヒットラリーをするのは驚異的です。

予測の正確さ、優れた動態視力、反射神経、バランス保持能力など超人的なパフォーマンスがなければとてもあのイレギュラーバウンドをしっかりと打ち返せません。

そんな超人能力など持ち合わせない僕には、クレーでのオンラインイレギュラーがあまり頻発すると本来は足腰にやさしいせっかくのクレーコートなのにとても腰に来ます。

そして「超人にはなれなかったけど老人には確実になりつつあるな」なんて思っちゃいます冷や汗
日記 | 投稿者 fresco 12:43 | コメント(0)| トラックバック(0)
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